رُّبَمَا يَوَدُّ ٱلَّذِينَ كَفَرُواْ لَوْ كَانُواْ مُسْلِمِينَ ﴿٢﴾
信じない者たちは,自分たちがムスリムであったならばと,望む時が(ほ?)々あろう。
ذَرْهُمْ يَأْكُلُواْ وَيَتَمَتَّعُواْ وَيُلْهِهِمُ ٱلْأَمَلُ ۖ فَسَوْفَ يَعْلَمُونَ ﴿٣﴾
かれらを放任し,食べさせ楽しませて,(はかない)希望に惑わせておくがいい。間もなくかれらは悟るであろう。
وَمَآ أَهْلَكْنَا مِن قَرْيَةٍ إِلَّا وَلَهَا كِتَابٌۭ مَّعْلُومٌۭ ﴿٤﴾
われはどんな町を滅ぼす場合でも,定められた期限がやって来た時にそうした。
وَقَالُواْ يَٰٓأَيُّهَا ٱلَّذِى نُزِّلَ عَلَيْهِ ٱلذِّكْرُ إِنَّكَ لَمَجْنُونٌۭ ﴿٦﴾
かれらは言う。「訓戒が啓示された者よ,本当にあなたは(ほ?)かれた者である。
لَّوْ مَا تَأْتِينَا بِٱلْمَلَٰٓئِكَةِ إِن كُنتَ مِنَ ٱلصَّٰدِقِينَ ﴿٧﴾
もしあなた(の言うこと)が真実であるならば,何故天使を連れて来ないのか。」
مَا نُنَزِّلُ ٱلْمَلَٰٓئِكَةَ إِلَّا بِٱلْحَقِّ وَمَا كَانُوٓاْ إِذًۭا مُّنظَرِينَ ﴿٨﴾
われは,それなりの理由による以外には天使を遣わさない。そうなれば,かれらは猶予されないのである。
وَمَا يَأْتِيهِم مِّن رَّسُولٍ إِلَّا كَانُواْ بِهِۦ يَسْتَهْزِءُونَ ﴿١١﴾
だが使徒たちがかれらの許に来る度に,かれらによって嘲笑されない者はなかった。
وَلَوْ فَتَحْنَا عَلَيْهِم بَابًۭا مِّنَ ٱلسَّمَآءِ فَظَلُّواْ فِيهِ يَعْرُجُونَ ﴿١٤﴾
仮令われがかれらのために天の門を開いて,(随時)かれらを登らせようとしても,
لَقَالُوٓاْ إِنَّمَا سُكِّرَتْ أَبْصَٰرُنَا بَلْ نَحْنُ قَوْمٌۭ مَّسْحُورُونَ ﴿١٥﴾
かれらは必ず,「わたしたちの目は本当に眩んでしまった。いやわたしたちは魔法にかけられている。」と言うであろう。
وَلَقَدْ جَعَلْنَا فِى ٱلسَّمَآءِ بُرُوجًۭا وَزَيَّنَّٰهَا لِلنَّٰظِرِينَ ﴿١٦﴾
われは天に星座を定めて見る者に美しく眺めさせ,
إِلَّا مَنِ ٱسْتَرَقَ ٱلسَّمْعَ فَأَتْبَعَهُۥ شِهَابٌۭ مُّبِينٌۭ ﴿١٨﴾
だが盗み聞きする者は別で,かれは紛いのない炎(流星)に追いかけられる。
وَٱلْأَرْضَ مَدَدْنَٰهَا وَأَلْقَيْنَا فِيهَا رَوَٰسِىَ وَأَنۢبَتْنَا فِيهَا مِن كُلِّ شَىْءٍۢ مَّوْزُونٍۢ ﴿١٩﴾
またわれは大地を伸ベ広げて,山々をその上に堅固に据えつけた。そこで凡てのものを(妥当な)均衡の下に,生長させる。
وَجَعَلْنَا لَكُمْ فِيهَا مَعَٰيِشَ وَمَن لَّسْتُمْ لَهُۥ بِرَٰزِقِينَ ﴿٢٠﴾
われはあなたがたのためにも,またあなたがたが決して養育者たりえないものにも生計の道を与えた。
وَإِن مِّن شَىْءٍ إِلَّا عِندَنَا خَزَآئِنُهُۥ وَمَا نُنَزِّلُهُۥٓ إِلَّا بِقَدَرٍۢ مَّعْلُومٍۢ ﴿٢١﴾
どのようなものでも,われにその(無尽の)蓄えのないものはない。(必要に応した)一定の分量以外には下さないだけである。
وَأَرْسَلْنَا ٱلرِّيَٰحَ لَوَٰقِحَ فَأَنزَلْنَا مِنَ ٱلسَّمَآءِ مَآءًۭ فَأَسْقَيْنَٰكُمُوهُ وَمَآ أَنتُمْ لَهُۥ بِخَٰزِنِينَ ﴿٢٢﴾
またわれは豊沃にする風を送り,天から雨を降らせて,それをあなたがたに飲ませる。だがあなたがたはその(宝庫の)管理者ではない。
وَإِنَّا لَنَحْنُ نُحْىِۦ وَنُمِيتُ وَنَحْنُ ٱلْوَٰرِثُونَ ﴿٢٣﴾
本当にわれは,あなたがたを生かし,また死なせる。われはまた相続者である。
وَلَقَدْ عَلِمْنَا ٱلْمُسْتَقْدِمِينَ مِنكُمْ وَلَقَدْ عَلِمْنَا ٱلْمُسْتَـْٔخِرِينَ ﴿٢٤﴾
われはあなたがたの中で率先する者を,知っている。また遅れをとる者も,知っている。
وَإِنَّ رَبَّكَ هُوَ يَحْشُرُهُمْ ۚ إِنَّهُۥ حَكِيمٌ عَلِيمٌۭ ﴿٢٥﴾
あなたの主は,かれらを(審判の日に)一斉に召集なされる。本当にかれは英明にして全知であられる。
وَلَقَدْ خَلَقْنَا ٱلْإِنسَٰنَ مِن صَلْصَٰلٍۢ مِّنْ حَمَإٍۢ مَّسْنُونٍۢ ﴿٢٦﴾
本当にわれは人類を,泥で形作って陶土から創った。
وَإِذْ قَالَ رَبُّكَ لِلْمَلَٰٓئِكَةِ إِنِّى خَٰلِقٌۢ بَشَرًۭا مِّن صَلْصَٰلٍۢ مِّنْ حَمَإٍۢ مَّسْنُونٍۢ ﴿٢٨﴾
あなたの主が,天使たちに向かって仰せられた時を思え。「本当にわれは人間を泥で形作って,陶土から創ろうとするのである。
فَإِذَا سَوَّيْتُهُۥ وَنَفَخْتُ فِيهِ مِن رُّوحِى فَقَعُواْ لَهُۥ سَٰجِدِينَ ﴿٢٩﴾
われはかれを(完全に)形作った。それからわれの霊をかれに吹込んだ時,あなたがた(天使)はかれにサジダしなさい。」と(命じた)。
قَالَ يَٰٓإِبْلِيسُ مَا لَكَ أَلَّا تَكُونَ مَعَ ٱلسَّٰجِدِينَ ﴿٣٢﴾
かれは仰せられた。「イブリースよ,あなたが一緒にサジダしなかったのは何故か。」
قَالَ لَمْ أَكُن لِّأَسْجُدَ لِبَشَرٍ خَلَقْتَهُۥ مِن صَلْصَٰلٍۢ مِّنْ حَمَإٍۢ مَّسْنُونٍۢ ﴿٣٣﴾
かれは申し上げた。「わたしにはあなたが泥で形作り,陶土から御創りになった人間にサジダするようなことは,出来ません。」
قَالَ رَبِّ بِمَآ أَغْوَيْتَنِى لَأُزَيِّنَنَّ لَهُمْ فِى ٱلْأَرْضِ وَلَأُغْوِيَنَّهُمْ أَجْمَعِينَ ﴿٣٩﴾
かれは申し上げた。「主よあなたは,わたしを迷わされましたので,わたしは地上でかれらに(迷いを)好ましく思わせ,必ずかれら凡てを,迷いに陥らせましよう。
إِنَّ عِبَادِى لَيْسَ لَكَ عَلَيْهِمْ سُلْطَٰنٌ إِلَّا مَنِ ٱتَّبَعَكَ مِنَ ٱلْغَاوِينَ ﴿٤٢﴾
あなた(イブリース)に従って,邪道にそれるような者を除き,われのしもベ(信者)に関しては,あなたはかれらの上に何の権威を持たない。
لَهَا سَبْعَةُ أَبْوَٰبٍۢ لِّكُلِّ بَابٍۢ مِّنْهُمْ جُزْءٌۭ مَّقْسُومٌ ﴿٤٤﴾
それには7つの門があり,各々の門には,かれら(罪人)の一団が割り当てられるのである。」
وَنَزَعْنَا مَا فِى صُدُورِهِم مِّنْ غِلٍّ إِخْوَٰنًا عَلَىٰ سُرُرٍۢ مُّتَقَٰبِلِينَ ﴿٤٧﴾
われはかれらの胸にある拘わりを除き,(かれらは)兄弟として高位の寝椅子の上に対座する。
لَا يَمَسُّهُمْ فِيهَا نَصَبٌۭ وَمَا هُم مِّنْهَا بِمُخْرَجِينَ ﴿٤٨﴾
そこでは疲れ(結?)ことなく,また(永遠に)そこから追われることもない。
إِذْ دَخَلُواْ عَلَيْهِ فَقَالُواْ سَلَٰمًۭا قَالَ إِنَّا مِنكُمْ وَجِلُونَ ﴿٥٢﴾
かれら(賓客の2天使)が,かれの所に入って来て,「平安あれ。」と挨拶した時,「わたしたちは,あなたがたが,恐いです。」と言った。
قَالُواْ لَا تَوْجَلْ إِنَّا نُبَشِّرُكَ بِغُلَٰمٍ عَلِيمٍۢ ﴿٥٣﴾
かれらは言った。「恐れることはない。わたしたちは利口な1人の息子が授る吉報を,あなたに(湾?)したのだ。」
قَالَ أَبَشَّرْتُمُونِى عَلَىٰٓ أَن مَّسَّنِىَ ٱلْكِبَرُ فَبِمَ تُبَشِّرُونَ ﴿٥٤﴾
かれは言った。「わたしは既に老齢に達しているのに,あなたがたはわたしに吉報を下さるのか。一体あなたがたに何の吉報があろうか。」
قَالُواْ بَشَّرْنَٰكَ بِٱلْحَقِّ فَلَا تَكُن مِّنَ ٱلْقَٰنِطِينَ ﴿٥٥﴾
かれらは言った。「わたしたちは,真理によって吉報をあなたに伝える。だから失望してはならない。」
قَالَ وَمَن يَقْنَطُ مِن رَّحْمَةِ رَبِّهِۦٓ إِلَّا ٱلضَّآلُّونَ ﴿٥٦﴾
かれは(答えて)言った。「迷った者の外は,誰が主の御慈悲に絶望しましょうか。」
قَالَ فَمَا خَطْبُكُمْ أَيُّهَا ٱلْمُرْسَلُونَ ﴿٥٧﴾
かれは(また)言った。「(主の)使徒の方がたよ,あなたがた(が来られたところ)の用件は,何でしょうか。」
إِلَّا ٱمْرَأَتَهُۥ قَدَّرْنَآ ۙ إِنَّهَا لَمِنَ ٱلْغَٰبِرِينَ ﴿٦٠﴾
だがわたしたちの確認しているかれ(ルート)の妻は別で,かの女は背後に残る人々の一人である」
قَالُواْ بَلْ جِئْنَٰكَ بِمَا كَانُواْ فِيهِ يَمْتَرُونَ ﴿٦٣﴾
かれらは言った。「いや,わたしたちはかれらの疑いを抱いていることに関して,あなたのところに来たのである。
فَأَسْرِ بِأَهْلِكَ بِقِطْعٍۢ مِّنَ ٱلَّيْلِ وَٱتَّبِعْ أَدْبَٰرَهُمْ وَلَا يَلْتَفِتْ مِنكُمْ أَحَدٌۭ وَٱمْضُواْ حَيْثُ تُؤْمَرُونَ ﴿٦٥﴾
それで夜の明けない間に,あなたの家族と一緒に旅立ちなさい。そしてあなたは皆の一番後から着いていき,あなたがたの誰も後ろを振り向かせてはならない。只,命じられた通りに実行しなさい。」
وَقَضَيْنَآ إِلَيْهِ ذَٰلِكَ ٱلْأَمْرَ أَنَّ دَابِرَ هَٰٓؤُلَآءِ مَقْطُوعٌۭ مُّصْبِحِينَ ﴿٦٦﴾
われがこの決定をかれに知らせたのは,残ったこれらの(罪深い)者たちを(翌)朝滅ぼすためである。
قَالَ إِنَّ هَٰٓؤُلَآءِ ضَيْفِى فَلَا تَفْضَحُونِ ﴿٦٨﴾
かれ(ルート)は言った。「この方がたは,わたしの賓客です。わたしを恥さらしにしないでください。
لَعَمْرُكَ إِنَّهُمْ لَفِى سَكْرَتِهِمْ يَعْمَهُونَ ﴿٧٢﴾
(預言者よ)あなたの生命にかけて(誓う)。本当にかれらは心を乱して,当てもなくさ迷う者である。
فَجَعَلْنَا عَٰلِيَهَا سَافِلَهَا وَأَمْطَرْنَا عَلَيْهِمْ حِجَارَةًۭ مِّن سِجِّيلٍ ﴿٧٤﴾
われはその(町を)上を下にして転覆し,焼いた泥の石をかれらの上に降らせた。
فَٱنتَقَمْنَا مِنْهُمْ وَإِنَّهُمَا لَبِإِمَامٍۢ مُّبِينٍۢ ﴿٧٩﴾
そこでわれはそれに報復した。本当にこの2つ(の跡)は大道に沿って,(今)明らか(に見られるの)である。
وَءَاتَيْنَٰهُمْ ءَايَٰتِنَا فَكَانُواْ عَنْهَا مُعْرِضِينَ ﴿٨١﴾
われはかれらにわが種々の印を下したが,かれらはそれらを避け(て無視し)た。
وَمَا خَلَقْنَا ٱلسَّمَٰوَٰتِ وَٱلْأَرْضَ وَمَا بَيْنَهُمَآ إِلَّا بِٱلْحَقِّ ۗ وَإِنَّ ٱلسَّاعَةَ لَءَاتِيَةٌۭ ۖ فَٱصْفَحِ ٱلصَّفْحَ ٱلْجَمِيلَ ﴿٨٥﴾
われは天と地,そしてその間にある凡てのものを,只真理に基いて創造した。(審判の)時は本当に来ているのだ。だからあなたは情け深く寛容に(人びとの過失や欠点を)赦してやるがいい。
وَلَقَدْ ءَاتَيْنَٰكَ سَبْعًۭا مِّنَ ٱلْمَثَانِى وَٱلْقُرْءَانَ ٱلْعَظِيمَ ﴿٨٧﴾
われは絶えず繰り返されるべき7つ(の節)と,偉大なクルアーンをあなたに授けた。
لَا تَمُدَّنَّ عَيْنَيْكَ إِلَىٰ مَا مَتَّعْنَا بِهِۦٓ أَزْوَٰجًۭا مِّنْهُمْ وَلَا تَحْزَنْ عَلَيْهِمْ وَٱخْفِضْ جَنَاحَكَ لِلْمُؤْمِنِينَ ﴿٨٨﴾
あの者たちの何人かにわれが授けた楽しみに対して羨ましそうにしてはならない。そしてそれに心を痛めてはならない。それよりあなたの翼を低く(して優しく)しなさい。
ٱلَّذِينَ يَجْعَلُونَ مَعَ ٱللَّهِ إِلَٰهًا ءَاخَرَ ۚ فَسَوْفَ يَعْلَمُونَ ﴿٩٦﴾
かれらは,アッラーに外の神を配するが,間もなく知るであろう。
وَلَقَدْ نَعْلَمُ أَنَّكَ يَضِيقُ صَدْرُكَ بِمَا يَقُولُونَ ﴿٩٧﴾
われはかれらの口にすることで,あなたの胸が締めつけられるのを知っている。